ビジネスニュースを追っているのに知識が定着しない──これは基礎教養が不足したときに起こる現象です。PIVOT佐々木紀彦氏が「読書・旅・人」の3つが教養の核だと解説。古典で足腰を鍛え、簿記で実務の基礎を身につけ、孤独の時間で思考を深め、ニュースから"問い"を立てて理解を深掘りする重要性が語られています。
1. 「情報は集めているのに血肉にならない」悩み
ビジネスニュースや動画を見ても、知識が断片的で身につかない──
これは多くの大学生・若手社会人が抱える共通の悩みです。
佐々木氏は、教養を身につけるには 「読書・旅・人」の3つに尽きる と断言します。
2. 読書:流行本より「古典」で思考の土台を作る
● 古典・学術書で"足腰"が鍛えられる
- 経済、政治、哲学などの体系的な知識
- 「原理」から理解できるため応用が効く
- 流行りのビジネス書は"上澄み"に過ぎない
若いうちは、情報の速さより 基礎の深さ を優先すべき。
基礎がないまま流行を追っても、血肉にはならない。

3. 必須スキル:簿記と会計は最優先
簿記・会計はビジネスの"共通言語"。
- PL/BSを読めるようになる
- 経営の見立てができる
- どの職種でも役立つ
早く学ぶほど"回収期間"が長いので、最も費用対効果の高いスキル。
4. 環境づくり:孤独を愛し、ノイズから距離を置く
教養は静かな環境で深まる。
- 1人で過ごす時間を意図的につくる
- SNSや通知をオフにする
- 東京のような情報過多の場所は思考が浅くなりがち
- 地方や海外など「暇な環境」で学びが進む
孤独の時間は内省の時間。
内省の時間が教養の時間。
5. ニュースは「問いを深める入口」
ニュースを見て終わるのは意味がない。
- 「なぜ?」と問いを立てる
- 背景や歴史を調べる
- 自分の興味分野へ深掘りする
ニュースは"入口"に過ぎず、
「問いを持つ」ことが教養の始まり。
6. 結論:興味のある分野を徹底的に掘れ
無理やりビジネスに役立てようとしなくていい。
- 映画
- サッカー
- 歴史
- 人物研究
自分の「好き」を深掘りしたとき、
その積み重ねが個性ある世界観をつくり、
結果的にビジネスでも大きな武器になる。
